はじめに、藤井先生より「当院における生物学的製剤『ヒュミラ』の使用経験」という演題で講演していただきました。関節リウマチは女性に多く、発症から 早 期の積極的治療が推奨されている。生物学的製剤は早期に症状改善が見込まれ、またヒト型抗ヒトTNFαモノクロナール抗体製剤のほうがより副作用がすくな い等々症例を紹介しながらわかりやすく講演していただきました。生物学的製剤の導入は点滴、皮下注、投与間隔等を提示して生活のパターンに合わせ患者さん に選択してもらっているとのこと。整形病棟担当薬剤師より、「高齢者への使用は肺炎のリスクも高くなると思われるが危険性はなかったか」との質問に対し 「通常成人より投与量を減量、投与間隔もあけて投与し肺炎等の合併症は起こらなかった。」と回答がありました。
休憩の後「骨粗鬆症薬物療法の意義と問題点 骨粗鬆症地域連携パスを使用して」と題して黒川先生より「ロコモティブシンドローム」(略して 「ロ コモ」)の話がありました。ロコモとは「運動器機能低下症候群」のことで、加齢により骨がもろくなったり、転倒による骨折や関節の障害がおこりやすい状態 をさしているそうです。横断歩道を青信号で渡り切れるか、1Lの牛乳パック2個程度の重さ(約2キロ)の買い物を持ち帰るのが困難など7項目のロコチェッ クを行い、ひとつでも該当すればロコモの可能性があるとのこと。ロコモの3大要因の1つである骨粗鬆症やそれに伴う骨脆弱性骨折の防止にビスホスホネート 系の薬剤が有効であることをフィンランドの取り組みを例に説明されました。さらに当院の骨粗鬆症検診と骨粗鬆症地域連携パス、かけはしカルテの取り組みを 紹介され、服薬の継続性もパスを使用することで改善されるなどその有用性について報告されました。またビスホスホネート製剤の副作用である顎骨壊死につい て、服薬を中止しても骨塩量は半年ぐらい変わらず骨代謝マーカがよほど低値でなければ歯科治療を優先するとのことでした。
最後に共催である吹田市薬剤師会須磨一夫会長より閉会のご挨拶をいただきました。別会場で東淀川区薬剤師会宮田憲一会長の乾杯のご挨拶で懇親会を開催し全プログラムを終了しました。 次回は9月25日(土)を予定しており、ひとりでも多くの方々のご参加をお待ちしています。
(文責 波多野)
おおむね65才以上の方で、精神的または身体的理由で日常生活に常時介護を必要とし、自宅ではお世話を受けることが困難な方を対象としています。
介護が必要な利用者に対して、健康で安定した生活を送っていただくことを目的として、利用者本位の総合的な援助を行います。
要介護、要支援者および居宅介護支援事業からの居宅サービス計画に沿って、利用者の自立とQOLを高め得るに適切な利用者中心のサービスを提供します。
要介護、要支援者の意思および人格を尊重し、利用者の立場に立った適切な指定訪問看護の提供することを目的としています。
子どもの状態を正しく把握し、疾病の早期発見、早期治療に努めています。病院との連携を深め、適切な指導を行います。
地域医療機関と協働し予防医療・健康増進に寄与するため、平成30年11月「健康・医療のまち健都」の駅前複合商業ビルVIERRA(ビエラ)岸辺健都2階フロアに移転します。
病気をかかえていても医療と介護の専門家の目が行き届く環境で通所と宿泊サービス・訪問看護と介護サービスを組み合わせ、慣れ親しんだ地域と家で“身近な人に囲まれていつもの暮らしを続けること”をサポートします。
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