平成24年3月10日(土曜日)14時30分から講堂にて、吹田市薬剤師会共催による「第9回済生会吹田病院地域連携薬剤師研修会」を開催致しました。
吹田市薬剤師会会長の須磨一夫先生より開会のご挨拶を頂戴した後、まず始めに味の素製薬株式会社サイエンスコーディネーターの中條剛具先生から 「分岐鎖アミノ酸製剤の現在・未来」と題して講演いただきました。分岐鎖アミノ酸は1回服薬量が多く、飲みにくいといわれますが、肝硬変の進行および肝臓 がんの抑制のためにも服薬継続していただけるような服薬指導が重要であると実感しました。
続いて、吹田市薬剤師会の松本朋子先生から「保険薬局におけるHPN-地域連携医療の中の役割として-」と題して講演していただきました。 在宅訪問をしているからこそ、うかがい知れる患者様の生活パターンに合わせた処方変更の提案を行うことなどで地域連携医療の一角を担っておられることを知 ることができました。
その後当院薬剤科係長の山﨑佳寿子より「短腸症候群に対してNST介入を行った一症例」と題し、当院のチーム医療の先駆けでもあるNSTの 活動を通じて、経腸栄養剤と経口補水ゼリーを使用することで、栄養状態の改善および口渇の訴えにも対応できた症例の報告がありました。
最後に、特別講演として当院消化器内科科長・臨床研修部統括部長、島俊英先生より「ウイルス性肝炎の最新および今後の治療」と題して講演していただきまし た。B型肝炎は経過が非常に複雑なため、対象患者や開始時期、終了時期などの治療方針の決定が難しいとのことでした。
C型肝炎の最新の治療としては、最近始まったばかりのペグインターフェロン・リバビリン・テラプレビル3剤併用による治療だけでなく、経口薬2剤でC型肝 炎が治るという夢のような新薬が現在治験中であることも、わかりやすくご講演いただきました。前治療(ペグインターフェロン・リバビリン2剤併用)の結果 や、IL-28Bより3剤併用治療の効果が予測可能であるため、副作用に耐えられるかなども考慮にいれながら3剤併用で行くか、新薬を待つか、肝庇護療法 を続けるか分れてくるとのことでした。
第8回の研修会は台風のためやむを得ず中止の運びとなり、皆様にご迷惑をおかけしてしまいましたが、ご講演いただきました4名の講師、並びに開催に当たり協力いただきました関係者の皆様のおかげで今回は無事開催することができました。心よりお礼申し上げます。
また、本研修会にご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
ご参加いただきました皆様に、それぞれの職場において、本研修会内容をご活用いただければ幸いでございます。
次回は平成24年8月25日(土)を予定していますので、多数のご参加を心よりお待ちしています。
(小寺)
おおむね65才以上の方で、精神的または身体的理由で日常生活に常時介護を必要とし、自宅ではお世話を受けることが困難な方を対象としています。
介護が必要な利用者に対して、健康で安定した生活を送っていただくことを目的として、利用者本位の総合的な援助を行います。
要介護、要支援者および居宅介護支援事業からの居宅サービス計画に沿って、利用者の自立とQOLを高め得るに適切な利用者中心のサービスを提供します。
要介護、要支援者の意思および人格を尊重し、利用者の立場に立った適切な指定訪問看護の提供することを目的としています。
子どもの状態を正しく把握し、疾病の早期発見、早期治療に努めています。病院との連携を深め、適切な指導を行います。
地域医療機関と協働し予防医療・健康増進に寄与するため、平成30年11月「健康・医療のまち健都」の駅前複合商業ビルVIERRA(ビエラ)岸辺健都2階フロアに移転します。
病気をかかえていても医療と介護の専門家の目が行き届く環境で通所と宿泊サービス・訪問看護と介護サービスを組み合わせ、慣れ親しんだ地域と家で“身近な人に囲まれていつもの暮らしを続けること”をサポートします。
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