病理検査室について | 大阪府済生会吹田病院

臨床検査科 - 病理検査室について

病理検査室について

病理検査室は、診断室と検査室が併設されており、検査室で顕微鏡用ガラス標本を作製し診断室で病理医が組織学的診断を行っています。

組織診

正常粘膜(左側)/大腸癌(右側)(×20)

生検および、手術摘出された組織を肉眼観察し病変の一部切り出しを行い、顕微鏡標本を作製し、必要に応じて特殊染色や免疫染色を行い、良性や悪性、病変の広がり等の組織学的診断を行います。
また、分子標的治療薬選択の為の検査や遺伝子による個別化医療へ向けての検査にも関わっています。

細胞診

尿、喀痰、気管支、婦人科(子宮頚部・内膜)、甲状腺、乳腺等多くの臓器が対象です。検体をスライドガラスに付着させ、細胞を染色し顕微鏡下で細胞検査士が癌細胞の有無や微生物などを選択判断し、病理医が確認し診断報告します。

術中迅速診断

術中迅速診断とは手術の最中に一部の細胞や組織を採取し術前に得られなかった病変の組織学的な性質の確認、切除断端部における病変の有無、リンパ節転移の有無などを調べることができます。

病理解剖

病理解剖とは、病気のために亡くなられた患者さんのご遺体を解剖し、臓器、組織、細胞を直接観察して詳しい医学的検討を行うことです。これによってきわめて精度の高い病理診断ができ、死因を正しく理解し、治療の適切性についても検討することができます。
症例によってはCPC(臨床病理検討会)を開催し、研修医等の教育にも重要な役割を担っています。