組織学的に診断されたアルコール性でない脂肪肝炎(non-ASH steatohepatitis) のregistry研究 | 大阪府済生会吹田病院

組織学的に診断されたアルコール性でない脂肪肝炎(non-ASH steatohepatitis) のregistry研究

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組織学的に診断されたアルコール性でない脂肪肝炎(non-ASH steatohepatitis) のregistry研究

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、中等度飲酒者で脂肪肝・脂肪肝炎(non-ASH steatohepatitis)の診断を受けられた患者さんへ

当院で過去に肝生検を受け、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)あるいは中等度飲酒者で脂肪肝・脂肪肝炎(non-ASH steatohepatitis)と診断された患者さんを対象に、診療録の調査を行い、血液検査所見と肝組織の進行度の比較検討をさせていただきます。

1.研究計画名

組織学的に診断されたアルコール性でない脂肪肝炎(non-ASH steatohepatitis)のregistry 研究

2.研究の意義・目的

常習飲酒家(一日飲酒量エタノール換算で男性60g/日以上、女性40g/日以上)で肝障害を有する場合はアルコール性肝障害(ALD)と診断され、非飲酒者(男性30g/日以下、女性20g/日以下の飲酒量)で脂肪蓄積を主とする肝障害はNAFLDと定義されている。しかし、この中間の飲酒量で脂肪肝・脂肪肝炎(non-ASH steatohepatitis)を呈する患者は数多く存在するにもかかわらず正確な病名はなく、このような例の病態や予後の検討は殆ど行われていない。本研究では、肝生検で診断したnon-ASH steatohepatitis とNAFLDの病理組織像、血液生化学所見を比較し、その病態の差異を明らかにし、non-ASH steatohepatitisの臨床の進展に寄与する事を目的にしています。

3.研究方法

当院で過去に肝生検で診断された非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者さんとnon-ASH steatohepatitisを対象とし、診療録から下記の検討を行います。

  • NAFLDと診断された患者さんを肝組織の結果をもとに分類し、それぞれの群における年齢、身体所見、血液生化学検査、生活習慣病、喫煙などを検討します。
  • 中等度飲酒で組織学的に脂肪肝あるいは脂肪肝炎(仮称:non-ASH steatohepatitis)を呈する例の年齢、身体所見、血液生化学検査、生活習慣病、喫煙などを検討し、NAFLD群と比較検討します。

4.研究計画の概要について

当院において肝生検で診断された非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)または脂肪肝あるいは脂肪肝炎(仮称:non-ASH steatohepatitis)と診断された患者さんの肝組織所見、身体所見、血液生化学所見を東京大学消化器内科のdatabaseに登録する。患者名やカルテ番号やデータは全て匿名化され、患者さんが同定されることはありません。

5.予測される危険や不利益

この研究では診療で得られたデータを使用するので、患者さんに新たな負担を生じる可能性はありません。

6.個人情報の取り扱いについて

情報はすべて匿名化され、個人が特定されることはありません。また、研究発表が公表される場合でも個人が特定されることはありません。
本研究に登録したくない場合は、消化器内科担当医までご連絡ください。申し出がなかった場合には、登録を了承していただいたものとさせていただきます。
なお、登録を拒否されても、患者さんになんら不利益を生じることはありません。

7.問い合わせ、苦情等の窓口の連絡先等について

この研究についてのお問い合わせ先は大阪府済生会吹田病院において受け付けております。

電話番号
06-6382-1521
担当者名
岡上 武(研究責任者)、島 俊英、水野雅之、光本保英、片山貴之(研究担当者)