C型肝炎関連肝細胞癌切除例における抗ウイルス療法の臨床的意義について | 大阪府済生会吹田病院

C型肝炎関連肝細胞癌切除例における抗ウイルス療法の臨床的意義について

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C型肝炎関連肝細胞癌切除例における抗ウイルス療法の臨床的意義について

C型肝炎関連肝細胞癌切除例における抗ウイルス療法の臨床的意義について

1. 研究計画名

C型肝炎関連肝細胞癌切除例における抗ウイルス療法の臨床的意義について

2. 研究責任者及び研究担当者の職・氏名について

研究責任者 大阪府済生会吹田病院 吉川卓郎(消化器外科 科長)
研究担当者 大阪府済生会吹田病院 寒原芳浩(消化器外科 院長補佐)

3. 研究の意義、目的及び方法について

研究の意義、目的

C型肝炎に対する直接作動型抗ウイルス薬(direct-acting antiviral agent: DAA)の登場により,持続的ウイルス陰性化(sustained viral response: SVR)の達成が容易となりました.これまでSVRの達成により肝発がんと肝疾患関連死が減少することが明らかになっていますが,C型肝炎関連肝細胞癌(C型肝細胞癌)切除例に対する影響は明らかではありません.本研究では,インターフェロン(IFN)あるいはDAAによるウイルス制御がC型肝細胞癌で切除術を受けられた個々の患者さんにおいて,予後に影響を与えるかどうかを解明することが本研究の目的です.

研究方法

2008年~2025年の間にC型肝細胞癌に対し肝切除術を受けられた患者さんを対象とし,診療録から下記の検討を行います.

  • 患者さんの背景因子(年齢,性別,身長,体重,対象疾患,併存疾患,肝障害度など)や腫瘍因子(腫瘍のサイズ,個数,脈管への侵襲など),手術因子(術式,手術時間,出血量,輸血の有無など)
  • C型肝炎に対する治療の有無と手術後の生存率

他院から協力要請があった場合は,当院のデータを連結可能匿名化(個人情報がわからない状態)した上で提供し,大きなデータベースを作成して解析します.

4. 研究計画の概要について

C型肝細胞癌に対して肝切除を受けられた患者さんを対象に,診療録を調べ,抗ウイルス治療がその予後に与える影響を検討します。

5. 研究対象者からインフォームドを受けるにあたっての説明事項

本研究に登録したくない場合は,消化器外科担当医までご連絡ください.申し出がなかった場合には,参加を了承していただいたものとさせていただきます.なお,登録を拒否されても患者さんになんら不利益を生じることはありません.

6. 研究期間

2008年4月1日~2025年12月31日

7. 研究対象者に対して予測される危険や不利益

この研究では診療で得られたデータを使用するので,患者さんに新たな負担を生じる可能性はありません.

8. 個人情報の保護

情報はすべて匿名化され,個人が特定されることはありません.また,研究発表が公表される場合でも個人が特定されることはありません.

9. 問い合わせ、苦情等の窓口の連絡先等について

この研究についてのお問い合わせ先は大阪府済生会吹田病院において受け付けております.

電話番号
06-6382-1521
担当者名
吉川卓郎(研究責任者)、寒原芳浩(研究担当者)