膵頭十二指腸切除における術中胆汁培養に関する検討 | 大阪府済生会吹田病院

膵頭十二指腸切除における術中胆汁培養に関する検討

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膵頭十二指腸切除における術中胆汁培養に関する検討

膵頭十二指腸切除における術中胆汁培養に関する検討

1. 研究計画名

膵頭十二指腸切除における術中胆汁培養に関する検討

2. 研究責任者及び研究担当者の職・氏名について

研究責任者 大阪府済生会吹田病院 吉川卓郎(消化器外科 科長)
研究担当者 大阪府済生会吹田病院 寒原芳浩(消化器外科 院長補佐)

3. 研究の意義、目的及び方法について

研究の意義、目的

膵頭十二指腸切除(PD)後の腹腔内感染性合併症は比較的高率に発症し,膵液瘻が関与すれば致命的な出血など重篤な転帰につながる可能性があります.腹腔内感染症の起因菌が予測可能であれば,ドレナージに加え,至適抗生剤の速やかな選択と使用に寄与する可能性が示唆され,より腹腔内の感染のコントロールが容易となる可能性があります.本研究では,術中に胆汁培養を行った結果と腹腔内感染性合併症の関連について解明することを目的としています.

研究の意義、目的

2010年~2025年の間に膵頭部領域疾患に対し膵頭十二指腸切除術を受けられた患者さんを対象とし,診療録から下記の検討を行います.

  • 患者さんの背景因子(年齢,性別,身長,体重,対象疾患,併存疾患など),手術因子(術式,合併切除臓器の有無,手術時間,出血量,輸血の有無など)
  • 治療(手術)による合併症(有害事象)の発生率
  • 術中に採取した胆汁の培養結果と術後に腹腔内感染症を発症した場合にはその培養結果など

他院から協力要請があった場合は,当院のデータを連結可能匿名化(個人情報がわからない状態)した上で提供し,大きなデータベースを作成して解析します.

4. 研究計画の概要について

膵頭部領域疾患に対して膵頭十二指腸切除を受けられた患者さんを対象に,診療録を調べ,術中に採取した胆汁培養の結果と,起こりうる術後合併症のひとつである術後腹腔内感染症の原因となった細菌に関してその関連性を検討します。

5. 研究対象者からインフォームドを受けるにあたっての説明事項

本研究に登録したくない場合は,消化器外科担当医までご連絡ください.申し出がなかった場合には,参加を了承していただいたものとさせていただきます.なお,登録を拒否されても患者さんになんら不利益を生じることはありません.

6. 研究期間

2010年4月1日~2025年12月31日

7. 研究対象者に対して予測される危険や不利益

この研究では診療で得られたデータを使用するので,患者さんに新たな負担を生じる可能性はありません.

8. 個人情報の保護

情報はすべて匿名化され,個人が特定されることはありません.また,研究発表が公表される場合でも個人が特定されることはありません.

 

問い合わせ、苦情等の窓口の連絡先等について
大阪府済生会吹田病院

担当者名

吉川卓郎(研究責任者)

寒原芳浩(研究担当者)

この研究についてのお問い合わせ先は大阪府済生会吹田病院において受け付けております.
06-6382-1521