済生会吹田病院は1945年10月の開設以来、地域に根差した医療、保健、福祉活動に今日まで取り組み、地域の皆様に支えられ500床の急性期病院に育てていただきました。
当院は“やすらぎの医療”を理念とし、我々医療者の心が患者さんに伝わり、患者さんが心やすらぐ医療を実現したいと思っています。そのためにはいつも明るい活気あふれた病院であるとともに、高度かつ総合的な医療機能のさらなる充実と日々変化する社会情勢、医療ニーズに迅速に対応できることが求められております。救急医療、がん医療、小児・周産期医療はもちろん、メタボリックシンドロームやロコモティブシンドローム、認知症などへの積極的な介入、さらに「虚弱(フレイル)」などの高齢者を対象とした老化予防・リハビリテーションにも力を注いでおります。地域の皆さまのこころと身体の健康を守り、地域で安心して暮らせるように、地域のコミュニティー、医療機関、福祉施設と連携した地域完結型医療の提供に懸命に取り組んでいるところです。
一方で、済生会精神である「施薬救療」を具現化した無料低額診療事業や、医療福祉サービスにアクセスしにくい方々を対象とした済生会独自の生活困窮者支援事業(なでしこプラン)として、当院では釜ヶ崎地区健診事業、ハンセン病回復者への医療支援、更生保護施設入所者への医療支援、ホームレス等へのインフルエンザ予防接種、妊娠等の悩み相談事業も実施しています。
超高齢社会が急速に進展する日本において、病気の治療だけでなく病気の予防と早期発見、在宅医療と福祉の充実など、病院には様々な役割が期待されています。そのため当院が取り組む地域完結型医療は、医療福祉関係者だけでなく患者さんとご家族、そして地域住民の皆さまのご理解ご協力なしでは成り立ちません。
皆さまとともに歩み、選んでいただける病院を目指し、信頼と協調、人の和を築けるよう職員一同日々切磋琢磨する所存でございます。
今後ともご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
院長 黒川 正夫
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