院長挨拶 | 大阪府済生会吹田病院

院長挨拶

院長挨拶

済生会は、生活に困窮した人の生(いのち)を済(すく)うようにとの明治天皇のお言葉「済生勅語」によって設立されました。その精神に基づき、経済的に困窮した患者さんに対して医療費を減免する「無料低額診療事業」や医療・福祉サービスにアクセスしにくい人々を支援する「なでしこプラン」を行っています。

患者さんが困っていることは経済的なことだけではなく、身体的・精神的問題、家庭のことなど様々です。当院は、一人ひとりの患者さんに対して、最適な医療を提供することを目指しています。患者さんに寄り添い、患者さん自身がやすらぎを実感できる「やすらぎの医療」が、吹田病院の理念です。

 

当院は大阪府がん診療拠点病院の指定、大阪府小児地域医療センターの指定、大阪府地域周産期母子医療センター等の認定を受け、高度の医療レベルで、がん医療、救急医療、小児・周産期医療、生活習慣病とそれらに関連する疾患に対して積極的に取り組んでいます。また、平成21年より地域医療支援病院の承認を受けており、地域で開業される先生との病診連携、他病院との病病連携をさらに進め、病院完結型ではなく地域完結型の医療を目指しています。

 

近年の高齢社会において、患者さんの介護ニーズが高くなってきています。医療と介護の連携がより重要になっていることから、2023年から始まる5年間の病院ビジョンを“高度医療と地域包括ケアの両立”と定め、また、2023年からホームケア支援課を開設し、福祉を担う方、ご家族、地域住民の方々と連携を図りながら、地域包括ケアシステムがこの地域でうまく機能するように貢献していきたいと考えています。

患者さんに寄り添った医療とともに、心の「やすらぎ」を提供できる病院を職員一同で協力して目指していく所存です。

 

 

済生会吹田病院
院長 島 俊英