特定行為研修 | 大阪府済生会吹田病院看護部サイト

特定行為研修

特定行為研修

当院は、2023年2月に厚生労働省より「特定行為研修指定研修機関」の指定を受けました

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当院は、2023年2月に厚生労働省より特定行為研修指定研修機関の指定を受けました。
当院は栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理:PICC)の研修機関となります。
この研修制度の目的は、地域医療及び急性期・慢性期医療の現場において、医療安全を配慮しつつ、高度な臨床実践能力を発揮し、自己研鑽を継続しながらチーム医療のキーパーソンとして活躍できる看護師を育成する事であり、当院でもすでに様々な分野の特定看護師が院内だけでなく在宅でも活躍しています。
自院で特定行為研修を行い特定看護師を増やすことで、患者にタイムリーなケアを提供し、さらに、看護の質向上、看護師のモチベーションアップに繋げることができます。
当院はこの研修制度に病院全体で取り組み、次年度以降には更なる区分別科目の申請を予定しています。

特定行為研修とは?

段階の世代が75歳を超えて後期高齢者となる2025年に向けて、更なる在宅医療等の推進やチーム医療の促進ならびに医師の負担軽減等を目的に、2015年10月より看護師特定行為研修制度がスタートしました。
研修では、あらかじめ指定された手順書に沿って特定行為を実施できる看護師を育成していきます。特定行為には38行為が指定されており、「共通科目(315時間)」「区分別科目(15~72時間)」の研修を修了することで、特定行為を実施することができるようになります。

詳細は厚生労働省ホームページをご参照ください。

当院の特定行為研修を支える指導者

吉川卓郎
消化器外科 科長
がん診療支援センター 科長
特定行為研修管理委員会 委員長
古市 欣也
放射線科
IVRセンター 科長
末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理 指導者
谷口 尚志
特定看護師
摂食嚥下障害看護認定看護師
末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理 指導者

特定行為研修の様子

特定行為研修 開講! 第1期生 誕生!!

2023年4月14日記念すべき第1期生の特定行為研修生が5名誕生しました。
開講式では院長や看護部長からご挨拶をいただき、いよいよ始まる特定行為研修に緊張した面持ちでした。
開講式での記念撮影でも始めは顔が強ばっていましたが、最後にはみんなで笑顔で撮影。
これから1年間、研修生や指導者みんなで協力して充実した研修にしていきます。

集合写真
開講式の様子

特定行為実践の様子

事前に患者さんの状態を確認し、特定行為が実践可能か判断します。
エコーガイド下で動脈や神経を回避しながら確実に静脈を穿刺していきます。 ただ処置を実践していくのではなく、看護師としての視点で観察や声掛けができるのも特定看護師の強みです。
カテーテルを挿入したら、迷入の有無や長さの調整を行い、処置を終了します。
処置後に異常がないか、確認のために訪室。 特定行為は継続看護の一貫として行われています。

特定看護師にインタビュー

谷口尚志

日本看護協会認定 摂食嚥下障害看護認定看護師

看護主任 谷口 尚志

修了区分

  • 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連

特定看護師を目指した動機、きっかけは??

私は2019年に認定看護師の資格を取得し、多くの嚥下障害を抱える患者さんと関わってきました。摂食嚥下の領域と栄養の領域は非常に密接に関わっています。経口摂取が再度可能になる患者さんも居れば、やむを得ない絶食により、低栄養、筋力低下を招き、嚥下機能の回復が遅れてしまう事例も少なくありません。特定行為研修を受けることで、栄養に関する知識の向上やPICCの挿入をタイムリーに実施し、患者の栄養維持に貢献出来るのではないかと考え受講を希望しました。特定行為研修では、上記の学びたかった内容だけでなく、病態や臨床推論など、幅広い内容の講義を受けることができます。これまでの臨床での経験が改めて繋がっていく感覚で非常に楽しく学んでいくことができました。また研修修了後は、より患者さんの栄養面に意識して関わることが出来る様になった他、長期絶食が予想される患者様などへ必要に応じてPICCの挿入の提案、実施につなげていくようにし、少しでも入院による低栄養、嚥下障害から患者さんを守れるよう努めています。今後も特定行為研修での学びを自身の認定看護師としての活動や院内全体の看護の質の向上に役立てていきたいと思います。