気管支喘息で当院を受診され治療を行なっている患者さんおよび保護者の方へ

大阪府済生会吹田病院　小児科科長　小川　哲
同アレルギー外来担当　岡本奈美
 
この調査は、2009年1月1日から2019年12月31日までの期間中に当科を受診された小児喘息患者さんの診療録（カルテ）からの情報をもとに、分析を行うものです。

サルメテロール・フルチカゾン配合剤（salmeterol/fluticasone combination: SFC、商品名アドエア®）は、我が国では2009年に承認されました。小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2008以降、5歳以上の小児気管支喘息治療薬として記載されており、5歳未満での使用報告は多くありません。そこで本研究では、5歳未満の小児気管支喘息児におけるSFCの使用実態を把握し、得られた情報を社会に公開発言し、喘息診療の更なる充実に寄与することを目的としています。

この調査は、厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に則り実施されます。
方法は、既に当院を受診された、上記に該当する小児喘息患者さんの、過去の診療記録に記載されている情報（年齢、症状、治療後の経過、副作用の有無）を収集いたします。その際、患者さんを特定できるような情報は含まれません。収集したデータは厳重な管理の下に大阪医科大学小児科において保管、集計されます。調査終了・成果発表後は直ちに破棄されます。御不明な点がありましたら下記の問い合わせ先へお尋ね下さい。
なお、この調査のために治療変更されたり新たに検査を受けることはありません。

本調査は、5歳未満の小児に対するSFC使用の実態を把握するものであり、調査結果に基づき、今後小児医療の発展に繋がる可能性はありますが、直接的な利益・不利益は生じません。また、データの利用を断られた場合も利益・不利益はありません。

本調査は診療録情報を用いますので、患者さんお一人ずつからの同意を頂かず、この知らせを持って同意を頂いたものと致します。本調査に同意いただけない場合には、問い合わせ窓口へお申し出くだされば、診療録情報を使用することは致しません。その際も、診療上の不利益を被ることはございません。

個人を直接同定できるような情報は使用せず、調査結果の発表時にも使用されません。

この調査成果は、学会発表（2020年日本小児アレルギー学会）および学術論文（未定）として公表される予定です。

本研究に関して開示する事実がない旨をお伝えします。