後期高齢者に対する膵頭十二指腸切除術の安全性に関する検討
1.研究計画名
後期高齢者に対する膵頭十二指腸切除術の安全性に関する検討
2.研究責任者及び研究担当者の職・氏名について
- 研究責任者 大阪府済生会吹田病院 吉川卓郎(消化器外科 科長)
- 研究担当者 大阪府済生会吹田病院 寒原芳浩(消化器外科 院長補佐)
3.研究の意義、目的及び方法について
研究の意義、目的
近年の高齢化に伴い,後期高齢者においても膵頭十二指腸切除(PD)が対象となる膵頭部領域疾患が発見される機会が増加しつつあります.手術手技や周術期管理の進歩により手術の安全性は向上していますが,とりわけ高侵襲なPDの高齢者に対する安全性に関しては一定の見解はありません.本研究では後期高齢者の個々の患者さんにおいて,どのような要素がPDの安全性に関わるかどうかを解明することが本研究の目的です.
研究方法
2010年~2025年の間に膵頭部領域疾患に対し膵頭十二指腸切除術を受けられた患者さんを対象とし,診療録から下記の検討を行います.
- 1.患者さんの背景因子(年齢,性別,身長,体重,対象疾患,併存疾患など),手術因子(術式,合併切除臓器の有無,手術時間,出血量,輸血の有無など)
- 2.治療(手術)による合併症(有害事象)の発生率 他院から協力要請があった場合は,当院のデータを連結可能匿名化(個人情報がわからない状態)した上で提供し,大きなデータベースを作成して解析します.
4.研究計画の概要について
膵頭部領域疾患に対して膵頭十二指腸切除を受けられた患者さんを対象に,診療録を調べ,若年者と比較し後期高齢者において,起こりうる術後合併症の発生リスクなど,その安全性に関してその危険因子が何であるかを検討します。
5.研究対象者からインフォームドを受けるにあたっての説明事項
本研究に登録したくない場合は,消化器外科担当医までご連絡ください.申し出がなかった場合には,参加を了承していただいたものとさせていただきます.なお,登録を拒否されても患者さんになんら不利益を生じることはありません.
6.研究期間
2010年4月1日~2025年12月31日
7.研究対象者に対して予測される危険や不利益
この研究では診療で得られたデータを使用するので,患者さんに新たな負担を生じる可能性はありません.
8.個人情報の保護
情報はすべて匿名化され,個人が特定されることはありません.また,研究発表が公表される場合でも個人が特定されることはありません.
9.問い合わせ、苦情等の窓口の連絡先等について
この研究についてのお問い合わせ先は大阪府済生会吹田病院において受け付けております.
電話番号 06-6382-1521
担当者名 吉川卓郎(研究責任者)、寒原芳浩(研究担当者)
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