PD-L1発現≧50%の進行期非小細胞肺癌に対する初回治療としてのPembrolizumab単剤および免疫チェックポイント阻害薬/プラチナ併用化学療法の有効性および背景因子に関する多施設後ろ向き観察研究 | 大阪府済生会吹田病院

PD-L1発現≧50%の進行期非小細胞肺癌に対する初回治療としてのPembrolizumab単剤および免疫チェックポイント阻害薬/プラチナ併用化学療法の有効性および背景因子に関する多施設後ろ向き観察研究

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PD-L1発現≧50%の進行期非小細胞肺癌に対する初回治療としてのPembrolizumab単剤および免疫チェックポイント阻害薬/プラチナ併用化学療法の有効性および背景因子に関する多施設後ろ向き観察研究

大阪府済生会吹田病院呼吸器内科では、PD-L1発現≧50%の非小細胞肺がんの患者さんを対象に免疫チェックポイント阻害薬の効果を予測する臨床研究を実施しております。以前の診療録(カルテ)、生検検体を使って下記の臨床研究をあらたに実施しています。実施にあたり大阪府済生会吹田病院倫理審査委員会の審査を受け、研究機関の長より適切な研究であると承認されています。

研究の目的

この研究は、PD-L1発現≧50%の非小細胞肺癌と診断され、初回治療としてペムブロリズマブ単剤療法もしくは免疫チェックポイント阻害薬/プラチナ併用化学療法による治療を行われた患者さんを研究の対象にしています。その目的は上記治療の治療効果に関連する肺癌患者さんの特徴を調べるためのものです。その結果、より有効な治療が行える様になる事が期待されます。

研究の対象となる方について

以下のすべての条件を満たす患者さん。

  • 下記の研究参加施設で臨床病期IV 期又は手術や放射線治療の根治的治療後に再発した非小細胞肺癌の方。
  • 22C3を用いた腫瘍組織中のPD-L1発現評価が50%以上の方。
  • 2017年3月1日から2020年12月31日までに1 次治療として、ペムブロリズマブ単剤療法もしくは免疫チェックポイント阻害薬/プラチナ併用化学療法が投与開始された方。
  • 免疫チェックポイント阻害薬の前治療歴が無い方。

方法

研究期間は20253月までとし、事務局は対象者の臨床情報を入力するための調査ファイルを参加施設に送付し、収集したデータを解析し公表します。

診療録(カルテ)より以下の情報を取得します。また、過去の生検検体も取得し検査を行うことがあります。薬剤の効果と取得した情報の関連性を分析し、薬が効果を示す患者さんの特徴について調べます。

研究に用いる試料・情報の種類

情報:病歴、抗がん剤治療の治療歴、カルテ番号 等

生検検体:診断に使用したもの

外部への試料・情報の提供

患者さんの測定結果、カルテ情報をこの研究に使用する際は、氏名、生年月日などの患者さんを直ちに特定できる情報は削除し研究用の番号を付けて取り扱います。患者さんと研究用の番号を結びつける対応表のファイルにはパスワードを設定し、インターネットに接続できないパソコンに保存します。このパソコンが設置されている部屋は、入室が管理されており、第三者が立ち入ることができません。

臨床検体の解析のために、株式会社モルフォテクノロジーに試料が提供されます。これらの検体は研究用の番号をつけて取り扱うため、あなたの個人情報が外部に漏れることがないよう配慮されます。

また、この研究の成果を発表したり、それを元に特許等の申請をしたりする場合にも、患者さんが特定できる情報を使用することはありません。

なお、この研究で得られた情報は研究実施担当者(大阪府済生会吹田病院 呼吸器内科科長 岡田あすか)の責任の下、厳重な管理を行い、患者さんの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

情報の保存および二次利用について

カルテから抽出した情報は原則としてこの研究のために使用し結果を発表したあとは、大阪府済生会吹田病院呼吸器内科において科長 岡田あすかの管理の下、10 年間保存させていただいた後、研究用の番号等を削除し、廃棄します。保存した情報を用いて将来新たな研究を行う際の貴重な情報として、前述の保管期間を超えて保管し、新たな研究を行う際の貴重な情報として利用させていただきたいと思います。

保存した試料・情報は将来新たな研究を行う際の貴重な試料・情報として、前述の保存期間を超えて保管し、新たな研究を行う際の貴重な情報として利用させていただきたいと思います。

新たな研究を行う際にはあらためてその研究計画を医学倫理審査委員会で審査し承認を得ます。

研究組織

研究代表者

山田 忠明(京都府立医科大学大学院 呼吸器内科学 准教授)

研究事務局

河内 勇人(京都府立医科大学大学院 呼吸器内科学 大学院生)

当院研究責任者

岡田 あすか(大阪府済生会吹田病院 呼吸器内科・腫瘍内科)

研究参加施設と研究責任者 (50音順)

  • 宇治徳洲会病院 呼吸器内科 医長 千原 佑介
  • 大阪国際がんセンター 呼吸器内科 副部長 田宮 基裕
  • 大阪府済生会吹田病院 呼吸器内科 科長 岡田 あすか
  • 京都第一赤十字病院 臨床腫瘍部 副部長 塩津 伸介
  • 京都第二赤十字病院 呼吸器内科 部長 竹田 隆之
  • 京都中部総合医療センター 呼吸器内科 部長 伊達 紘二
  • 済生会滋賀病院 呼吸器内科 呼吸器センター長 長谷川 功
  • 市立福知山市民病院 腫瘍内科 医長 原田 大司
  • 兵庫医科大学病院 呼吸器内科 特任准教授 横井 崇
  • 福岡大学病院 呼吸器内科 助教 中尾 明
  • 藤田医科大学病院 呼吸器内科 講師 後藤 康洋
  • 洛和会音羽病院 呼吸器内科 副部長 田宮 暢代

お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

お問い合わせ先
大阪府済生会吹田病院 呼吸器内科 科長
研究責任者:岡田 あすか
〒564-0013 大阪府吹田市川園町1-2
TEL:06-6382-1521/Fax:06-6382-2498
06-6382-1521