70歳以上の既治療進行再発非小細胞肺癌患者に対する二次化学療法の有効性と安全性の検討
2022年5月30日 1.1版
大阪府済生会吹田病院呼吸器内科では、肺がんの患者さんを対象にどのような特徴をもった肺がんであるのかを調べる臨床研究を実施しております。診療録(カルテ)を使って下記の臨床研究をあらたに実施しています。実施にあたり大阪府済生会吹田病院倫理審査委員会の審査を受け、研究機関の長より適切な研究であると承認されています。
研究の目的
この研究は、当院または関連病院にて進行・再発非小細胞肺癌と診断され、2次化学療法を受けた患者さんを対象に、その治療内容による効果・安全性などについて調査することを目的とします。この調査結果は、将来、肺がんのより有効な治療に貢献できることが期待されます。
研究の方法
対象となる方について
大阪府済生会吹田病院の呼吸器内科で進展型小細胞肺がんと診断され、2016年4月1日から2021年3月31日までの間に、二次化学療法を受けた方
研究期間
2022年7月11日から2023年3月31日
方法
当院呼吸器内科において進行・再発非小細胞肺癌と診断され、二次化学療法を受けられた方で、患者さんの診療録(カルテ)より以下の情報を取得し、二次化学療法の効果や安全性を分析します。
研究に用いる試料・情報について
試料:該当なし
情報:病歴、抗がん剤治療の治療歴、カルテ番号 等
個人情報の取り扱いについて
患者さんの測定結果、カルテ情報をこの研究に使用する際は、氏名、生年月日などの患者さんを直ちに特定できる情報は削除し研究用の番号を付けて取り扱います。患者さんと研究用の番号を結びつける対応表のファイルにはパスワードを設定し、インターネットに接続できないパソコンに保存します。このパソコンが設置されている部屋は、入室が管理されており、第三者が立ち入ることができません。
また、この研究の成果を発表したり、それを元に特許等の申請をしたりする場合にも、患者さんが特定できる情報を使用することはありません。
なお、この研究で得られた情報は研究実施担当者(大阪府済生会吹田病院 呼吸器内科 科長 岡田あすか)の責任の下、厳重な管理を行い、患者さんの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
情報の保存および二次利用について
カルテから抽出した情報は原則としてこの研究のために使用し結果を発表したあとは、大阪府済生会吹田病院 呼吸器内科において副院長 竹中英昭の管理の下、論文等の発表から10年間、保存させていただいた後、研究用の番号等を削除し、廃棄します。
保存した情報を用いて将来新たな研究を行う際の貴重な情報として、前述の保管期間を超えて保管し、新たな研究を行う際の貴重な情報として利用させていただきたいと思います。新たな研究を行う際にはあらためてその研究計画を倫理審査委員会で審査し承認を得ます。
研究組織
研究責任者
京都府立医科大学 呼吸器内科教室 准教授 山田 忠明
共同研究機関
- 京都第一赤十字病院 臨床腫瘍部 副部長 塩津伸介
- 京都第二赤十字病院 呼吸器内科 部長 竹田隆之
- 市立大津市民病院 呼吸器内科 部長 竹村佳純
- 宇治徳洲会病院 呼吸器内科 医長 千原佑介
- 松下記念病院 呼吸器内科 部長 山田崇央
- 洛和会音羽病院 呼吸器内科 副部長 田宮暢代
- 済生会滋賀病院 呼吸器内科 センター長 長谷川 功
- 大阪府済生会吹田病院 呼吸器内科 岡田あすか
お問い合わせ先
患者さんのご希望があれば参加してくださった方々の個人情報の保護や、研究の独創性の確保に支障が生じない範囲内で、研究計画及び実施方法についての資料を入手又は閲覧することができますので、希望される場合はお申し出下さい。
また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2023年3月31日までに下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。