C型慢性肝炎に対する経口抗ウイルス剤治療がHCV初発肝癌発見に及ぼす影響に関する研究 | 大阪府済生会吹田病院

C型慢性肝炎に対する経口抗ウイルス剤治療がHCV初発肝癌発見に及ぼす影響に関する研究

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C型慢性肝炎に対する経口抗ウイルス剤治療がHCV初発肝癌発見に及ぼす影響に関する研究

C型肝炎に対する抗ウイルス治療を受けられた患者さん及びC型肝炎関連肝臓癌と診断された患者さんへ

当院で2011年以降にC型肝炎に対する抗ウイルス治療を受けられた患者さん及びC型肝炎関連肝臓癌と診断された患者さんを対象に、診療録の調査を行い、経年的な肝癌と診断された患者数、抗ウイルス治療を受けた患者数、抗ウイルス治療を目的に当院へ紹介され肝癌が発見された患者数、およびその時の癌の状態を調べ、C型肝炎の抗ウイルス治療法の変化が、肝癌発見契機に影響を与えたか否かを検討させていただきます。

1.研究計画名

C型慢性肝炎に対する経口抗ウイルス剤治療がHCV初発肝癌発見に及ぼす影響に関する研究

2.研究の意義・目的

従来、C型肝炎の治療はインターフェロンを主とした治療でした。2014年9月以降、副作用の少ない経口剤のみのDirect Acting Antivirals(DAA)によるC型肝炎治療が可能となりました。最近、経口の抗ウイルス剤治療を目的に紹介された患者さんの中で、治療前のスクリーニング検査において肝癌が発見された患者さんが複数名おられました。インターフェロン治療が主流であった時期には、その副作用のために治療できなかった高齢の患者さんが病院に紹介されている為でないかと推測しています。高齢の患者さんは発癌率が高く、高齢の肝炎患者さんがC型肝炎治療を目的に病院に紹介される病診連携が進んだことから、肝癌が早期発見される患者さんが増えたのではないかと考えられます。今回の研究は、これらの推測が事実であるか否かを明らかにすることを目的にしています。

3.研究方法

診療録をもとに抗ウイルス治療目的の紹介を契機に肝癌が発見された患者さんの数が、インターフェロン治療が主流であった2011年から2014年の期間と比較して、経口DAA剤が主流である現在の時期で増加したか否かの検討を行います。

さらに、抗ウイルス治療を受けた患者さんの年次変化、抗ウイルス治療を目的に当院へ紹介され肝癌が発見された患者さんの癌の状態、肝臓の障害程度などを検討します。

4.研究計画の概要について

経口DAA剤治療が肝癌の発見契機に与えた影響について明らかにするために、診療録をもとに抗ウイルス治療目的の紹介を契機に肝癌が発見された患者さんの数が、インターフェロン治療が主流であった2011年から2014年の期間と比較して、経口DAAが主流である現在の時期において増加したか否か、また、その原因の検討をおこないます。

5.予測される危険や不利益

この研究では診療で得られたデータを使用するので、患者さんに新たな負担を生じる可能性はありません。

6.個人情報の取り扱いについて

情報はすべて匿名化され、個人が特定されることはありません。また、研究発表が公表される場合でも個人が特定されることはありません。
本研究に登録したくない場合は、消化器内科担当医までご連絡ください。申し出がなかった場合には、登録を了承していただいたものとさせていただきます。
なお、登録を拒否されても、患者さんになんら不利益を生じることはありません。

7.問い合わせ、苦情等の窓口の連絡先等について

この研究についてのお問い合わせ先は大阪府済生会吹田病院において受け付けております。

電話番号
06-6382-1521
担当者名
島 俊英(研究責任者)
岡上 武、水野雅之、水野智恵美、澤井直樹、田中いずみ、光本保英、松本淳子、天野一郎、大矢寛久、西脇聖剛、山本康英、上野智子、高橋 彩、木下直彦、矢野航太、酒井恭子(研究担当者)