予防医学 | 大阪府済生会吹田病院

予防医学

がんの予防について(一次予防)

がんの一次予防とは、生活習慣を改善して、がんになりにくくすることをいいます。わたしたちは全くがんにならないようにすることはできませんが、ある程度はこれを防ぐことができます。細菌やウイルスの感染予防や治療で発生を防ぐことができるがんもあります。

がんを予防する生活習慣

  • たばこは 吸わないたばこを吸っている人は禁煙しましょう。吸わない人も他人のたばこの煙を避けましょう。
  • お酒はほどほどに 1日のめやすはビールなら中びん1本、日本酒なら1合程度。飲めない人は、無理に飲まないようにしましょう。
  • バランスのとれた食生活を 塩辛い食品や、熱い飲食物や保存肉・加工肉は控えめにしましょう。また、野菜・果物を豊富にとりましょう。
  • 定期的に適度な運動を 例えば、毎日の合計60分程度の歩行などの適度な運動に加え、週に1回程度は汗をかくような活発な運動をしましょう。
  • 適切な体重を維持 太り過ぎず、痩せすぎないように、BMI 男性は26~21、女性は24~19の範囲内で維持しましょう。(BMI=体重(kg)÷身長(m)2)
  • ウイルスや細菌の感染予防と治療 肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス(女性)、ピロリ菌の検査を一度うけてみましょう。

がんの予防について(二次予防)

がんの二次予防とは、がんになってしまったとしても、がんを早くみつけて、早く治すこと(早期発見・早期治療)により、がんで命を落とさないようにすることです。 早期のがんは無症状で進行することが多くあります。そのため、がんを早期のうちに発見するためには、自覚症状がないといって油断せず、定期的にがん検診をうけることが大切です。 がん検診には、大きく分けて、対策型検診と、任意型検診の2種類があります。

対策型検診

ある集団の全体の死亡率を下げるために公共的な予防対策として行われるものです。地方自治体(市町村など)が行っている住民検診や職域検診がこれにあたります。公的に補助されるため、自己負担額が少額ですみます。

任意型検診

個人が自分の死亡リスクをさげるため、個人的に受けるものです。医療機関や検診機関が任意に提供するもので、費用は原則として自己負担です。人間ドックや総合検診などがこれにあたります。

健都健康管理センターでは、がんの早期発見のため、対策型としての各種がん検診、任意型として多くのオプションのある人間ドック健診を行っています。また、肝炎ウイルス検診、ピロリ検査などを行っています。さらに一次予防として、生活習慣指導を行っています。詳しくはホームページリンクをご参照ください。