臨床工学科 | 大阪府済生会吹田病院

臨床工学科

臨床工学技士はCE(Clinical Engineer)と呼ばれ、当院では9名(男性8名、女性1名、2022年9月現在)が勤務しています。
臨床工学技士の主な業務は、医師の指示のもと、生命維持管理装置の操作及び保守点検となります。当科では医療機器が急速な進歩を遂げている今日、安定した供給と安全性を目指し、業務に取り組んでいます。

業務内容

透析業務

透析センターでは血液透析(HD)を中心に医師、看護師との連携のもと、患者さんに安心安全の医療をご提供できるよう努めています。
その他に、血漿交換(PE)や腹水濾過濃縮再静注法(CART)など、各種アフェレシス療法にも対応しています。

保守管理業務

院内で使用されている輸液ポンプや人工呼吸器、血液浄化装置、除細動器、患者監視装置、PCPS、IABP、低圧持続吸引器等、多岐にわたるME機器を常に安全に患者さんに使用できるよう、保守・点検・修理・操作を日々行っています。

呼吸器業務

人工呼吸器の保守管理業務を行っています。また、使用中の人工呼吸器が適正使用されているか毎日ラウンドを行っています。
週に一度、呼吸器内科医師、看護師、リハビリ、臨床工学技士からなる呼吸サポートチームで人工呼吸器のカンファレンスを行い、医療の質の向上に努めています。その他、睡眠時無呼吸症候群の検査や在宅用人工呼吸器の管理にも力をいれています。

循環器業務

カテーテル室で使用されるIVUS、OCT、ポリグラフといった医療機器の操作を行い、診断・治療の補助を行っています。また、ペースメーカの植え込みの立ち会いや、外来でのペースメーカチェックを行い、医師と相談しながら患者さんにとって適切な設定を行うように心掛けています。

手術室業務

手術開始前における麻酔器やモニター類の立ち上げおよび始業点検、手術中の脳ナビゲーション、自己血回収装置、手術支援ロボットの操作を行っています。
2022年度からはタスクシフトで内視鏡用ビデオカメラの保持及び手術野に対する視野を確保するための当該内視鏡用ビデオカメラの操作を開始しています。
また、日々の手術においてトラブル対応を行い、安全に手術を行うことが出来るように努めています。

内視鏡業務

内視鏡センターで内視鏡装置の準備および点検、上部内視鏡・下部内視鏡検査の介助を行っています。治療に関してもEMR(内視鏡的粘膜切除術)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)などの介助に携わり、検査や治療が安心安全に出来るように努めています。

臨床工学技士の教育

患者さんに安全・安心の医療を提供するためには、職員の質の向上が不可欠と考えています。そのため、科内の教育に力をいれています。また、当科の職員はさまざま専門資格を取得しています。院内では他部署から勉強会依頼があり、毎年200件程度の勉強会を開催しています。

取得資格一覧

  • 透析技術認定士
  • 呼吸療法認定士
  • アフェレシス認定士
  • 不整脈治療専門臨床工学技士
  • 第2種ME技術者