2020年1月現在
ガイドラインに基づいた外科治療を基本としています。消化器内科とのコミュニケーションも密で、きめ細かく専門性の高い医療の提供を心がけています。 患者さんの身体への負担が少なく術後の回復が早い腹腔鏡手術を治療ガイドラインに基づき行い、その割合も年々増加傾向にあります。また、最近では、症例(虫垂切除、回盲部切除、胆摘など)に応じて、臍(へそ)の創ひとつだけで手術を行う低侵襲のTANKO(単孔式腹腔鏡手術)も導入しています。
医療の専門性が高まり、肝臓・胆嚢胆道・膵臓の良性・悪性の病気に対する外科治療は、肝臓・胆嚢胆道・膵臓の治療を専門とする専門性の高いチームで行われることが多くなっています。当院では2008年より肝・胆・膵の専門チームを発足し治療を始め、日本肝・胆・膵外科学会の高度技能修練施設に認定されています。
膵がん・胆管がんは特に根治が難しいがんとして広く認知されるようになってきました。当院では、これらの病気に対して、外科・消化器内科・放射線科の医師がカンファレンスを行い協力しながら治療に携わり、患者さんに安心して治療が選択できるようにしています。
近年、膵がんの治りにくさ・経過の悪さが世の中に知られるようになってきました。膵がんは切除だけでは治らないことがほとんどです。手術前・手術後に抗がん剤治療・放射線治療を組み合わせて行うことで、治療成績が良くなっています。手術できない患者さんに対しては、抗がん剤治療のみでなく、よりよい生活のために疼痛加療・栄養サポート・腸閉塞加療など全人的に治療をおこなっています。
胆嚢がんと胆管がんは、膵がんと同じように治るのが難しいことが多いですが、消化器内科・放射線科と連携して早期発見・早期診断を目指して、根治性の高い手術を行っています。
当院には消化器・肝臓病センターがあり、多くの肝障害や肝臓の腫瘍がある患者さんが通院されています。肝がんと診断されたら、内科・外科・放射線科がカンファレンスを行い患者さんにとって最良の治療方針を決定し治療に当たっています。安全に切除ができるときは、切除を第一選択として肝切除を行っています。腹腔鏡を用いて手術を行えるときには、がんの大きさ・個数・場所・肝臓の状態を考慮しながら、体への負担の少ない治療を行っています。肝臓の表面などにできた内科では治療が難しい肝がんに対しても腹腔鏡を用いたラジオ波焼灼治療を行っています。10cmを超える肝がんや門脈に入っている肝がんでも、治療効果が期待できると判断したときには切除を行っています。
大腸がんの肝転移の患者さんは年々増加していますが、抗がん剤が飛躍的によく効くようになってきました。以前では切除でき無かったものでも、抗がん剤で小さくして切除が行えるようになってきました。
胆石による胆嚢炎は薬で治ることもありますが、胆石と一緒にがんがあることもあります。正確な診断を行い、的確な治療を行っています。腹腔鏡を用いて手術を行うのが一般的です。胆嚢ポリープの診断は難しいことが多く、少しでも悪性が疑われる場合は手術を勧めています。経過観察の方もいます。
2018年度 | 2017年度 | 2016年度 | |
---|---|---|---|
胃がん | 52 | 64 | 53 |
胃全摘 | 12(内、腹腔鏡1) | 16(内、腹腔鏡7) | 14 |
胃切除 | 40(内、腹腔鏡28) | 47(内、腹腔鏡30) | 39(内、腹腔鏡27) |
結腸がん | 85(内、腹腔鏡69) | 64(内、腹腔鏡57) | 70(内、腹腔鏡54) |
直腸がん | 37(内、腹腔鏡32) | 32(内、腹腔鏡29) | 33(内、腹腔鏡32) |
術式 | 2018年度 | 2017年度 | 2016年度 |
---|---|---|---|
肝切除 | 23 | 34 | 41 |
腹腔鏡下肝切除 | 5 | 7 | – |
膵頭胃十二指腸切除術(PD) | 26 | 9 | 19 |
膵体尾部切除術(DP) | 2 | 2 | 4 |
膵全摘 | 1 | – | 1 |
腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 132 | 111 | 95 |
消化器外科科長
がん診療推進室室長(部長)
ヘルニアセンター科長(部長)
(部長)
(部長)
(医長)
(医長)
(医員)
(医員)
午前
診察室 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
---|---|---|---|---|---|
14診 | 横山 (消化器外科) |
吉川 (消化器外科) |
有本 (消化器外科) |
吉川 (消化器外科) |
― |
15診 | 大川 (消化器外科) (予約診) |
松本拓 (消化器外科) |
坂本 (消化器外科) (予約診) |
朝倉 (消化器外科) (予約診) |
担当医 (消化器外科) |
16診 | ― | ― | 有本 (消化器外科) (予約診) |
― | ― |
17診 | ― | ― | ― | ― | (処置) |
初診の患者さんには、「かかりつけ医」等からの紹介状の持参をお願いしています。お持ちでない場合は、選定療養費(保険適応外)のご負担が必要になりますので、ご了承ください。
近年、病院の機能や役割は地域のなかで細分化され、互いに連携しながらそれぞれの役割を果たすことが重要になっています。みなさまの健康管理をより充実したものにするためにも、まずは日頃の診察や健康相談が気軽にできる身近な「かかりつけ医」をお持ちになることをおすすめします。
当院での診療後、症状が落ち着かれたら近隣医療機関へのご紹介をおこなっています。お近くに「かかりつけ医」をお探しの場合は、主治医にお気軽にご相談ください。
おおむね65才以上の方で、精神的または身体的理由で日常生活に常時介護を必要とし、自宅ではお世話を受けることが困難な方を対象としています。
介護が必要な利用者に対して、健康で安定した生活を送っていただくことを目的として、利用者本位の総合的な援助を行います。
要介護、要支援者および居宅介護支援事業からの居宅サービス計画に沿って、利用者の自立とQOLを高め得るに適切な利用者中心のサービスを提供します。
要介護、要支援者の意思および人格を尊重し、利用者の立場に立った適切な指定訪問看護の提供することを目的としています。
子どもの状態を正しく把握し、疾病の早期発見、早期治療に努めています。病院との連携を深め、適切な指導を行います。
地域医療機関と協働し予防医療・健康増進に寄与するため、平成30年11月「健康・医療のまち健都」の駅前複合商業ビルVIERRA(ビエラ)岸辺健都2階フロアに移転します。
病気をかかえていても医療と介護の専門家の目が行き届く環境で通所と宿泊サービス・訪問看護と介護サービスを組み合わせ、慣れ親しんだ地域と家で“身近な人に囲まれていつもの暮らしを続けること”をサポートします。
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