特徴
近年、食生活の欧米化に加え、生活スタイルの多様化が進み、肥満、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が増えてきています。その結果、動脈硬化が進行し、心臓の血管(冠動脈)が狭くなる虚血性心疾患や、社会の高齢化に伴い弁膜症、不整脈、高血圧の増加などによる心不全患者さんが急増しています。心不全は平均寿命が短くなるだけでなく、息切れやむくみなどの症状や繰り返す入院により身体活動が低下し、いわゆる健康寿命の短縮に影響します。
当院は特に高齢者医療に力を入れており、年齢だけで治療の線引きはせず、患者さんやご家族のニーズに沿った治療に取り組んでいます。心不全治療により状態が安定していれば、年齢にかかわらず、可能な限り早期の離床、心臓リハビリテーションを開始することで、日常生活動作(ADL)低下を防ぎ、生活の質(QOL)向上を目指します。自宅での生活に不安のある方においては、積極的に外来心臓リハビリテーション、運動療法を継続いただくことでご自宅での生活が楽になったとの声を多数いただいています。心不全だけでなく、心筋梗塞後、心血管疾患術後など、当院に入院したことがない患者さんも心臓リハビリテーションへの参加は可能です。
心不全や心臓リハビリテーションだけでなく、高血圧や近年増加している心房細動など、循環器疾患一般について不安のある方、是非当院への受診をご検討ください。