産婦人科 | 大阪府済生会吹田病院

産婦人科

当科のご紹介

済生会吹田病院産婦人科には現在、周産期センター長をはじめ、産科科長、婦人科科長、医長、医員、専攻医の計10人が勤務し、済生(生命を救済すること)の心を基盤に安心安全で患者さんの立場にたった医療を提供しています。(20227月現在)

 

妊娠・出産については、安心した医療環境のもとで行うことを第一の目的に、正常妊娠はできるだけ自然分娩で行うことを心がけています。また、妊娠高血圧症などの妊娠中の母体異常や、胎児発育不全、胎児病などの妊娠中の胎児異常や、糖尿病などの内科疾患合併症妊娠等、様々な超ハイリスク妊娠・分娩も多数搬入されてきて、新生児科、内科などの各専門医と連携を保ちながら対応しています。設備面では、新生児集中治療室(NICU)、回復治療室(GCU)を完備し、高い医療水準を確保した周産期センター(の紹介ページへリンク)として稼働しております。また、大阪府の周産期医療基幹病院(大阪府地域周産期母子医療センターの認定)として、大阪府の母体救急搬送システム(OGCS)の準基幹病院として、充分な実績があります。現在、年間約100件前後の緊急搬送を受け入れており、地域と密着した高度救急医療の一端を担っています。本周産期センターでは緊急搬送の24時間受入体制を布いており、また、妊娠28週以降の全ての妊婦と新生児に対応しています。

 

本周産期センターは正常妊娠もハイリスク症例も多いため、経験豊富なスタッフが充実しており、周産期専門医が多数(母体・胎児専門医5名、新生児専門医3名)在籍しています。定期的な周産期カンファレンスを開き、周産期関連部門全体でEBM(最新かつ最良の根拠に基づいた医療)に沿った管理、治療を徹底し、安心、安全な医療を行うよう心がけております。私たちは分娩を心から喜んでもらえる温かい医療を提供できるようスタッフ一同切磋琢磨し、北大阪の頼れる中核病院を維持できるように努力しています。

 

婦人科疾患については子宮筋腫などの良性疾患~子宮がんなどの悪性疾患まで対応しています。良性疾患に対する治療では腹腔鏡下や子宮鏡下においての内視鏡手術や、子宮頸部の前癌病変に対する治療では子宮を温存(悪い部位のみを取る)する子宮頸部レーザー円錐切除など、身体にダメージの少ない低侵襲手術を推奨しています。大学病院や癌拠点病院の連携により最新の管理、治療を提供します。

また、思春期から老年期までの全てのライフステージにおいて、女性に特有な心身にまつわる病態を的確に診断・治療を提供します。更年期障害、骨盤臓器脱(子宮脱など)、女性尿失禁に対しても、個別の治療によりQOL(生活する上での満足度)の維持と向上をめざし、良好な成果を上げています。

 

スタッフには日本内分泌学会内分泌代謝科(産婦人科)専門医、日本産婦人科内視鏡学会技術認定医、日本がん治療認定医機構認定癌治療認定医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医などが在籍しています。

カンファレンス

悪性腫瘍症例、ハイリスク妊娠症例、紹介症例を中心にカンファレンス
  • 毎週月曜日
診療科長による総回診
  • 毎週月曜日
周産期カンファレンス 第1水曜日と第3水曜日産婦人科医師、小児科医師、助産師、NICU看護師、ソーシャルワーカー、臨床心理士、関係各科医師と合同で行っています