循環器内科 | 大阪府済生会吹田病院

循環器内科

当科のご紹介

循環器とは、全身に血液を送り出す心臓と、全身を通る血管の総称。したがって循環器内科が扱う病気は、主に心臓と血液を送る血管(動脈)、全身から心臓に血液を戻す血管(静脈)、肺の血管(肺動脈)に関係します。心臓と血管は、よく水道のポンプと水道管に例えられます。
水が人間の生命を支えるように、血流を介して酸素と栄養を身体のすみずみまで運ぶ循環器の働きも、生命を維持していく上で絶対に欠かせません。したがって、その病気も放っておけば生命に関わる重大なものが多くなりますが、その治療法は日々進歩しています。気になる症状があれば、すぐに診察を受けることを心がけましょう。また、心臓や血管の病気は、先天的なものをのぞくと生活習慣に起因するものも多いので、正しい知識をもって予防することも重要です。

循環器病では、カテーテルと呼ばれる細い管を血管に入れ心臓や血管の状態を把握する検査が必要となる場合があります。血管が狭くこのような侵襲的検査が困難な患者さんには、320列マルチスライスCTを用い、冠動脈や全身の動脈硬化性疾患の診断に役立てています。
不整脈疾患に対してもホルター心電図や電気生理学的検査などを適宜施行し、必要に応じて薬物治療、ペースメーカ植込術および電気的除細動などをおこなっています。

特徴

虚血性心疾患を中心とする循環器疾患から動脈硬化性疾患まで、的確な対応を

循環器内科では、CCU当直医が24時間体制で、急性冠症候群に対する緊急心臓カテーテル検査及びPCI、急性肺血栓塞栓症、急性大動脈解離、重症不整脈、急性心不全など緊急性の高い心血管疾患患者の治療にあたっています。
社会の高齢化で増加した高齢心血管疾患患者に対しては、ADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)をできるだけ低下させないよう入院早期より心臓リハビリテーションによる運動療法の介入と、退院後の生活を見据えた多職種での支援を積極的に行っています。退院後も外来心臓リハビリテーションへの参加を促し、患者教育と運動療法の継続に取り組んでいます。その他、徐脈性不整脈に対する恒久的ペースメーカー植え込みや下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管内治療(endovascular therapy)を行っています。

こんな症状のある方はご相談下さい
  • 胸や背中の痛み
  • 動惇、息切れ、ふらつき
  • 足のむくみ