頭のかたち外来受診の流れ | 大阪府済生会吹田病院

頭のかたち外来 - 頭のかたち外来受診の流れ

受診までの流れ

お子さんの頭の形が気になった場合は、できるだけ早く近所の開業医さんに相談し、当院への紹介状を書いてもらって下さい。
なぜなら頭の形の矯正の開始するべきして至適月齢が生後3か月前後であるからです。遅くとも6か月までには治療を開始したいです。
7か月以降では頭蓋の成長が鈍化して効果が期待できにくくなります。

紹介状を書いてもらったうえで当院の午前の一般外来(頭の相談)を予約して下さい。紹介状がないと選定療養費7,700円(税込)が別途かかります。

一般外来では、先ず頭蓋変形を起こす病気(頭蓋骨縫合早期癒合症、水頭症)がないかを調べます。
そのうえで変形の程度を評価します。自然矯正が困難なクラス3以上の場合に、矯正ヘルメット治療が推奨されます。

クラス1
一側の後頭部扁平のみ、もしくはごく軽度の同側耳介変位を伴う(変位<1cm)。
クラス2
一側の後頭部扁平に伴って、同側の耳介変位を大きく認める(変位>1cm)。
ただし、前額部、顔面骨の変形は認めない。
クラス3
一側の後頭部扁平に伴い、耳介変位を大きく認める(変位>1cm)。
さらに、同側前額部の突出に伴った顔面骨の変形を認める。
クラス4
一側の後頭部扁平に伴い、耳介変位を大きく認める(変位>1cm)。
さらに、同側前額部の突出に伴った顔面骨の変形によって、眼窩骨の変形および頬部、下顎骨の変形を認める。

矯正ヘルメット治療は保険適応ではなく自由診療になるので、ご希望があればクラス1やクラス2でも治療は可能です。

なお、一般外来での1回目の受診は保険診療で行われます。大阪府下の場合は子ども医療費助成制度の対象になりますが、お住まいの他府県の自治体によっては大阪での医療は助成の対象とならない場合があります。この場合には医療費の負担が発生します。詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせ下さい。

一般外来で上記の病気が否定できたうえで「頭のかたち」外来を予約します。

簡易にできる“頭蓋変形アプリ”があります。(iOS・Android)

頭のかたち外来受診の流れ

1
紹介状を書いてもらう
  • 近医を受診し、頭のかたちについての紹介状を書いてもらう
  • 電話で「頭の相談(初診)」で診察の予約をする
2
「頭の相談(初診)」を受診する(保険診療)
  • 医師による診察
    基礎疾患(水頭症、頭蓋骨早期癒合症)などがないか問診、触診、検査(レントゲン、頭部エコーなど)
    頭部のゆがみの程度の評価
  • 頭蓋矯正ヘルメット療法についての説明
    ・頭にゆがみがあることで将来、耳の位置が左右ずれたり、姿勢が悪くなったり、肩凝りや頭痛の原因になったり、噛み合わせが悪くなってしまったりすることがあります。
    ・矯正ヘルメット治療の目的は、頭蓋骨の中心軸における「ずれ」を正しい位置に近づけることにあります。
    ・矯正ヘルメット治療には保険の適応がない自由診療です。治療には60万円ほどお金がかかります。
    ・生後3~6か月での治療の開始が望まれます。
  • 頭のかたち外来の予約
3
「頭のかたち外来」受診(自由診療)
  • 医師による診察・説明 同意書への署名
  • ヘルメット作成のための写真撮影
  • 次回の頭のかたち外来の予約(2週間後)+支払い
4
「頭のかたち外来」(2週間後)受診(自由診療)
  • 頭のかたち外来で矯正ヘルメット装着
  • 医師の診察
  • 次回の頭のかたち外来の予約(1か月後)
5
「頭のかたち外来」(1か月後)受診(自由診療)
  • 医師の診察/評価
  • クッションの張替え
  • 次回の頭のかたち外来の予約(1か月後 [5]に戻る)

ヘルメットの装着は4-5か月間が標準です

6
次回の頭のかたち外来 卒業(自由診療)