頭のかたち外来 | 大阪府済生会吹田病院

小児科 - 頭のかたち外来

「頭のかたち」外来を開設しました。

始めにお話しておくと「頭の形」には“正常”というものはありません。

これはつまり“異常”もないということです。頭の形がゆがんでいることは病気ではないのです。

なので、小児科医の多くは赤ちゃんの頭の形について相談を受けても、「お座りするようになればマシになっていくよ」「髪の毛で隠れて分からなくなる」って答えるだけで、真摯に向き合ってきませんでした。

しかし、調べてみると頭の変形によって、耳の位置が左右ずれたり、姿勢が悪くなったり、肩凝りや頭痛の原因になったり、噛み合わせが悪くなってしまったりすることが分かりました。将来これらの問題を抱えることがあるのなら、頭の形を個性の問題として放置するのではなく、頭蓋の変形を治してあげても良いのではないかと考えました。

そして、治療法として「矯正ヘルメット治療」があることを知りました。

この治療は関東の大学病院を中心に行われています。つまり、西日本では治療以前に頭の形を相談できる医療機関がほとんどありません。

初診では、お子さんの頭の形についての悩みの相談でも構いません。ご近所の開業医さんに紹介状を書いてもらって、一般外来の予約を取って一度当院を受診して相談下さい。

一般外来で矯正ヘルメット治療話を聞いて納得できた場合にのみ、頭のかたち外来を予約し、同意を得て治療を行っていきます。

「矯正ヘルメット治療」について大事な話がふたつあります
  • ひとつめが、 矯正ヘルメット治療ができる時期です。いつでも治療できるわけで無く、治療を開始できる時期は月齢3~6か月が基本です。7か月目以降では頭蓋の成長が鈍化して効果が期待できにくくなります。
  • ふたつめが、お金の話です。矯正ヘルメット治療は残念ながら保険適応がなく、治療には60万円くらいのお金がかかってしまいます。

このふたつにご了承いただけた場合のみ「矯正ヘルメット治療」を施行します。