対象疾患 | 大阪府済生会吹田病院

呼吸器外科 - 対象疾患

肺がん

肺にできる悪性腫瘍の多くは肺がんです。肺がんは小細胞癌、非小細胞癌(腺癌・扁平上皮癌・大細胞癌)に分かれます。腫瘍の種類やその進行度によって治療法は変わってきますが、早期の場合は手術が最も根治的な治療法となります。

その他の肺悪性腫瘍

大腸がんなどの転移性肺腫瘍や、カルチノイドなどがあります。手術で根治が望める場合には手術が第一選択となることが多いです。

肺良性腫瘍

良性なのでまずは経過をみますが、大きくなる場合や症状を伴う場合などは手術が必要となることもあります。また、診断が付かないために、切除して診断をつけることもあります。

自然気胸

肺に穴があき、空気が漏れて肺が縮んでしまう病気です。多くの場合は突然の胸痛や息苦しさなどの症状を伴ないます。細身の若い男性や高齢の喫煙者に多く、まずは胸に管を入れて漏れた空気を外に出して穴が閉じるのを待ちますが、閉じない場合や再発する場合には手術が必要となります。ブラと呼ばれる破れやすい袋状のできものが肺にある場合には、再発予防に手術を行うこともあります。また同時に出血を伴う場合には緊急手術が必要となることもあります。

縦隔腫瘍

心臓や大動脈の近くににできる比較的めずらしい腫瘍です。胸腺腫や奇形腫などが多く、小さいものであれば胸腔鏡補助下に切除可能です。悪性やそれに近いものであれば抗がん剤や放射線治療が必要となることがあります。